表で分かりやすく解説!【小学校の先生の一日】

「小学校の先生は子どもが帰った後はどんな仕事をしているの?」「1日の仕事の内容は?」など、小学校教諭の仕事について分からない部分も多いかと思います。小学校教諭は子どもと関わるだけでなく、子供が下校した後も学級通信を作成したり、学校運営に関わる仕事をしたりと様々な仕事をしています。今回は、小学校の先生の一日の仕事について、詳しく紹介していきます。

小学校教諭の一日の仕事

簡単に表で表すと下のようになります。

 このように、放課後の会議等が終わってから教材研究や学級通信(お便り)作成等の学級事務をします。そのため、17時までが勤務時間ですが実際のところは18時〜21時頃まで仕事をしています。遅い方だと22時頃またはそれ以降も残って仕事をしている先生方もいらっしゃいます。  

主な仕事

小学校教員の主な仕事は以下のようになります。

子どもがいるとき

小学校の先生というと、子どもと関わったり、勉強を教えたりというイメージが強いと思いますが、それだけではなくどのように教えるか教材研究をしたり、学校運営のための校務分掌という仕事をしたりと子どもたちが帰った後の仕事も多くあり、どれもクラス・学校運営には大切な仕事です。

下にそれぞれの仕事の内容について詳しく紹介しています。

 

子どもがいるときの仕事

授業

小学校教諭の仕事の中で最も主になるのが授業を通しての学習指導です。家庭科や理科等は専科の先生に受け持ってもらえることもありますが、小学校の先生は基本的に全教科を教えます。学年によって教科の種類や数が変わります。

教師用の教科書(指導書)等を参考に、どのように授業を進めていくか考えます。このように授業プランを練ることを「教材研究」といいいます。単元により教える内容が決まっているので、教材研究をして大切な内容を落とさないように授業することになります。

得意不得意があるため、苦手な教科も教えることもあります。苦手な教科も経験を積んでいくことでしっかり教える事ができるようになります。また、音楽の授業では、ピアノを弾けた方が伴奏ができたり、音程をとったりと強みが多いですが、ピアノが弾けない先生方は、音楽CDが学校にあるのでそれを使って音楽の授業をするめることもできます。

 

子どもと関わる

休み時間は宿題チェック等のやらなければいけない仕事もありますが、子ども一人一人とじっくり関わることができる大切な時間です。学習のときには見られなかった子どもの新たな一面を発見したり、子どもとおしゃべりしたり一緒に遊んだりして距離を縮めることもできます。ときには、子ども同士のけんかの仲裁をすることもあり、休み時間といっても教師は子どもと常に関わります。

子どもとたくさん関わり互いの信頼関係が深くなれば、子どもは教師に助言を求めたり相談したりしやすくなり、教師はよりよい学級経営をしていくことができます。

 

宿題の丸付け

学校にもよりますが、宿題として漢字・計算・音読を出しているところが多いと思います。小学校の先生は、これらを子どもたちが下校するまでにチェックして返却することになります。

宿題漢字・・・新出漢字を漢字ノートに1ページ分練習してきます。

計算・・・計算ドリルの問題を解きます。

音読・・・文章を音読します。そして、音読カードに読んだタイトル等を書きます。

これらの宿題を下校までに全員分チェックして返却します。チェックの仕方は先生によりますが、花丸や二重丸をつけたり、スタンプを押したりして子どもたちのやる気に繋がるような工夫をしています。また、漢字は誤字があれば、正しく赤ペンで書いたり、書き直しをさせたりして正しい字を教えます。

基本的には休み時間等に宿題の丸付けをしています。下の表にも載せているように、休み時間は一日60分程度しかないため、宿題チェックは素早くしていきます。実際には、休み時間は子ども同士のトラブルへの対応をしたり、委員会活動を指導したりとあまり時間はありません。そのため、給食を早く食べて丸付けの時間にあてたりと工夫をしています。

 

給食指導や清掃指導

給食指導も小学校教諭の大切な仕事の一つです。多くの小学校では、給食時間になると給食が食缶に入れて用意されています。これを給食当番が教師と一緒に取りに行き、クラスで配膳します。高学年にもなると自分達で手際よく給食準備をしてくれますが、低学年特に1年生の場合はお皿にどれくらいの量をつぐか、きれいな注ぎ方等を教える必要があります。この配膳の時間を短くすることができれば、給食を食べる時間をしっかり確保することができるので、手際よくしていきます。

清掃指導では、子どもたちが学校をきれいにできるように、教師が清掃の仕方を教えていきます。一人一人ほうきや雑巾等の役割を決め、教師は子どもたちが隅々まで掃除ができているか確認したり、できていないところは教師がして見せたり、やり方を教えたります。

 

放課後の仕事

教材研究

「教材」とは、授業で扱うお話や問題などのことです。例えば、2年生の国語でいうと「スイミー」という教材があります。小さな魚の兄弟たちの中で一匹だけ真っ黒のスイミーが主人公のお話です。「教材」とは、このような教科書に載っているお話や単元等のことを指し、子どもたちに知識や技能を教えるための材料のことです。国語では、読む・書く・話す聞く等の力を養いますが、「スイミー」は主に読みの力を育てるための教材です。

「教材研究」とは、子どもたちに学力をつけるために教材をどのように教えるかを考えることです。例えば、スイミーの教材で「マグロがミサイル見ないに一直線につっこんできた」という一文があります。この一文からマグロがものすごいスピードで突っ込んできたんだ、ということを子どもたちに読み取って欲しいのであれば、マグロのテープサートを作って、どれくらいのスピードで突っ込んできたのか子どもに動かしてやってもらうことで視覚化し、もっと早いスピードだったのではないかなど読み取ったことを交流することもできます。視覚化することで十分に読み取れていなかった子どもも読みの理解を深めることができます。このように、子どもに学力をつけるための工夫を考えることを教材研究といいます。

 

学級通信の作成

少なくとも週に一度、次の週の時間割とクラスの様子を載せた学級通信を配ります。学級通信を読んで保護者はクラスの様子を感じ取ったり、時間割で子どもたちは次の日の持ち物の用意をしたりします。
学級通信に書く内容は、例えば行事に向けて練習や授業での子ども達の頑張りなどです。保護者に子ども達の様子が伝わりやすいように、子どもの作品や写真を載せることもあります。

校務分掌

校務分掌とは、学校を運営するにあたって必要な業務の分担のことです。学校を運営していくためには、学校行事の提案・運営、委員会やクラブ活動の企画・運営、保護者や地域住民など外部との連絡、学校備品の管理等、様々な業務があります。これらの業務を各担当を決め職員全員で分担して運営していくのが校務分掌です。

校務分掌は、学校の規模が大きければ一人一人に割り振られる役割は少なく、逆に規模が小さければ役割は多くなります。具体的に校務分掌には、運動会等の体育に関わる行事の企画提案をする体育主任、学校の情報機器の管理をする視聴覚担当、この他にも様々な役割があり、これらの校務分掌の仕事も学級経営に加えて行って行きます。

 

研修

研修には、主に校内での研修と校外での研修があります。校内での研修には、人権教育に対する理解を深めるための人権教育研修、授業の指導方法について学ぶテーマ研修等、他にも様々な研修があります。 校外での研修には、初任者研修や教科研修等、他にも様々な研修があります。特に採用1年目は、初任者研修があり、授業での指導方法や学級経営、成績処理等、様々なことを学びます。

・初任者研修・・・採用1年目にある研修です。指導教官の先生が1人ついてくれますが、指導教官の先生は数人の初任者指導にあたっているため、実査に指導をもらえるのは週に1日程度です。指導教官の先生が教室での授業、子どもとの関わり等を見て、助言をくれます。大学を卒業してすぐ採用された方は、色々と分からないことも多いと思いますので、この指導教官の先生または校内指導担当教諭、同じ学年の先生、先輩教諭等に聞いたり教えてもらったりしながら学んでいきます。はじめは覚えることも多く大変です。しかし、分からないこと等は自分から進んで聞いていかないと、クラスの学習進度が遅れたりということにもなるので気を付けておきたいところです。

まとめ

いかがでしたか?最後まで読んでいただきありがとうございました。小学校の先生は、子ども達が帰った後も、次の日の授業の準備をしたり、学級通信を作ったり・・・と多くの仕事をしています。小学校教員の約3割が月残業時間が80時間以上というデータも上がっているようです。以上、小学校の先生の一日の仕事でした!