先生になり最初の5月〜夏休みまで【体験談】(小学校教諭)

先生という仕事に興味のある方は、仕事のリアルな実態が気になりますよね。私が小学校教諭として働いていたときの体験を紹介します。「先生の仕事について知りたい」という気持ちに少しでも答えられると幸いです。

5月中旬「初任者研修がスタート!」

5月中旬になり、採用されて約1ヶ月半がたちました。授業の準備や毎週の学級便りの作成、その他学級事務等に追われていました。そして、この頃から初任研の授業が始まりました。初任研とは、初任者研修のことで採用1年目の先生を対象とした研修です。授業方法や学級経営など、教師として必要なものを学ぶ研修です。その初任研の一環で、5月中旬から授業の指導案を書き、授業の良し悪しを指導の先生に見ていただくことになりました。

初めての初任研の授業には、力が入りました。指導の先生が参観にくるので、ついついいつも以上に授業の準備に時間をかけました。しかし、当日の授業は空回りで、子ども達に大事な要点をつかませるということはあまりできませんでした。授業を見にきてくださった教頭先生からは「あれこれ欲張りすぎちゃったね」と話があり、改善点を教えていただきました。指導の先生からは、「授業お疲れ様でした。毎日遅くまで頑張っているそうだね。」とねぎらいの言葉があり、その後に改善点の指摘がたくさんありました。

私は授業に向け色々と準備したにもかかわらず、上手くいかなかったことに少しへこみました。それと同時に、具体的な改善点をたくさん教えていただいたので、次回はそれを直せるようにしようと再び頑張る気持ちでいました。

メモ

採用1年目はこのような初任者研修が毎週あります。

 

子ども達をつれ歓迎遠足へ!

5月中旬に歓迎遠足がありました。クラスの子ども達と行く初めての遠足です。子ども達と同じく、私も遠足を楽しみにしていました。お弁当の時間と、子ども達と一緒に遊ぶ時間がとても楽しみでした。

まず、朝教室で健康観察をし、その後遠足に出発しました。この日は晴れていてとても暑かったです。学校から3kmほどのところにある公園が目的地です。小学校2年生の子ども達は最初はしりとりなどをして元気いっぱいでしたが、最後の方はまだ着かないのかと疲れ気味でした。

目的地の公園に到着し、遠足の注意点等を子ども達にしっかり伝えた後は楽しみにしていた自由時間です。クラスの子ども達がケイドロをしようと集まってきました。何をして遊ぶかさまよっている子がいたので、その子達も誘ってみんなでケイドロをすることにしました。いつもながら全力で追いかけます。私も全力で楽しんでいました。自由時間が終わる頃、子ども達と私は汗びっしょりでした。

その後、楽しみにしていたお弁当の時間です。子ども達のところを回ってグループごとに食べているところを写真を撮っていきました。子ども達のお弁当はどれもとても美味しそうでした。写真を撮り終わると、私も子ども達と一緒にお弁当を食べました。

その後、また自由時間があり、しばらくたつと学校に帰る時間となり最後に全校でゴミ拾いをして、学校に戻りました。

 

5月下旬「初めての家庭訪問!」

5月下旬に家庭訪問がありました。私のクラスには約30名の子どもがいました。初めての家庭訪問では、とても不思議な感覚がしました。つい少し前まで大学生だった自分が、保護者の方から大切なお子さんを任せてもらっている、自分が社会人になったのだということを実感する瞬間でした。と同時に、責任も感じました。

家庭訪問は短い限られた時間でしたが、新米教諭の私を少しでも認めてもらえるよう、頑張ろうと思っていました。そのために、学校での子どもの様子などをできるだけ話し、子ども達とたくさん関わっていきたいという気持ちを示そうと考えていました。また、お家の方が何か心配事や相談があれば聞きたいと思っていました。これから1年間関わっていくので、信頼関係が大切でした。ありがたいことに家庭訪問では、「一緒に遊んでくれるので喜んでいました」「頑張ってください」など温かい言葉をたくさんいただきました。ベテランの先生方に比べ至らない点が多いですが、温かく見守ってくださる保護者の方が多く、励みになりました。

 

メモ

しかし、家庭訪問に向けての事前準備は大変でした。不慣れな土地を道に迷わず時間通りに回ることができるよう、大きな地図に一軒一軒家の場所を記していきました。そして、移動時間を考え、スムーズに回ることができるように家庭訪問の予定表を作りました。さらに、歩いたことのない土地だったので、下見に行き大まかな場所を確認しました。教師の仕事は様々あるなと実感しました。

 

6月下旬「初めての通知表作り」

6月下旬、1ヶ月後に通知表を子ども達に手渡します。通知表作成の準備をしていきました。まずは、所見を書いていきました。所見とは、通知表での担任からのコメントのことで、子どもの学習面・生活面での頑張りや今後の課題について書きます。クラス全員分の所見を書き終わるのに2週間ほどかかりました。かかった時間は10時間ほどで、放課後の時間に少しずつ書いていきました。

所見は、進んで発表したり周りの友達と活発に関わっていったりする目立つ子は書くことがすぐに浮かんでくるのですが、そうでない子の書きぶりがなかなか思いつきませんでした。一人一人の頑張ったところや良さを伝えたいと思っても、具体的なエピソードが浮かんできません。そのため、教室でその子のことを観察して具体的な場面等を見つけるようにしました。すると、学級文庫の本を戻すときに綺麗に並べて返しているのを見つけました。そのようにして、残りの子どもの所見も書き終わり、所見は全員分書き終えることができました。

メモ

所見を期日までに仕上げるために22時頃まで仕事をすることが多かったです。次回からの反省として、いいなと思った子どもの行動などをその場でメモして残しておけるようにノートを作るといいなと思いました。2学期以降試してみると、日々メモしておいた方が所見を書きやすかったです。

 

【体験談】授業参観・保護者懇談会

7月初旬、教師になり2回目の授業参観・保護者懇談会がありました。授業参観では、国語の授業で音読発表会をしました。前もってグループに分かれて音読の練習をしてきました。授業参観では、その練習の成果を見ていただきました。2年生がお面をつけて一生懸命に音読する姿は、とても可愛らしかったです。子ども一人一人にセリフがあり、お家の方にもお子さんの頑張る姿を見ていただくことができました。

その後に、保護者懇談会が教室でありました。授業参観はほとんどの保護者の方が来れれていましたが、保護者懇談に参加されたのはその半分くらいでした。子どもたちの学校での様子、学習内容、夏休みの宿題・過ごし方等、学年で打ち合わせておいた内容を話しました。ついこの前まで大学生だった私が保護者の方に色々と学校のことを伝えたり、ときには学習のことでアドバイスを求められたりするのは、少し違和感がありました。しかし、子どもたちに学校で一番関わり、最も近くで手助けをしてあげられるのは担任の私であるため、上手くできるかどうかではなく一生懸命やることにしました。

懇談会中、隣のクラスから保護者の方の笑い声が何度も聞こえてきました。後にベテランの先生に聞きましたが、懇談会では教師が一方的に話すのではなく、保護者の方にもたくさんおしゃべりして帰ってもらえるようたくさんの工夫しているとのことでした。例えば、保護者の方から一言ずつ話していただく時間を作ったり、ミニゲームのようなレクをして雰囲気をほぐしたり、宿題への取り組ませ方等の質問がきたときに教師だけが答えるのではなく、他の保護者の方にオススメの取り組ませかたがあればお話していただくなどです。

今回の懇談会では、質問への受け答えがメインになってしまったため、次回からは保護者の方にもたくさん話していただき、まずは保護者同士、担任と保護者が繋がることができる会にしたいと思いました。

7月末「教師の夏休み(その1)」

7月下旬、子どもたちは夏休みに入りました。先生はというと、通常通り勤務があります。勤務時間は普段と同じ朝8時30分から17時までです。しかし、朝早くに学校に来て授業の準備をしたり、学級通信を作るために遅くまで残ったりする必要はありません。定時には帰宅できました。とても幸せだと思いました。普段は22時頃まで残っていたので、家に帰ったらご飯を食べてお風呂に入って眠るだけでしたが、17時に勤務が終わるとそれ以降は自分のプライベート時間がたくさんありました。DVDを借りて映画を見たり、料理を作ったりしました。大変だったけど1学期間頑張ってよかったという想いでした。

夏休み中の勤務は何をしているかというと、職員会議があったり、研修があったりしています。職員会議では2学期の行事の提案や打ち合わせをしました。研修は、講師を招いて教科の指導方法等を学びました。また、学年の先生と一緒に、2学期から使う学習プリントの子どもの人数分印刷して用意しました。他にも様々な仕事がありました。夏休み中も意外とやらなければならないことがあります。7月下旬から夏休みですが、8月初旬頃までは職員会議等が入っており出勤しました。

また、夏休み中は給食がありません。そこで夏休みは学年の先生方と一緒に昼休み時間に外食しました。学校があるときには給食は5分で食べて丸付けをしたり、休み時間も宿題の丸付け等をしたりという具合でしたが、夏休み期間中は給食とは違ってゆっくりおしゃべりしながら食べることができました。

8月教師の夏休み(その2)

8月初旬は職員会議等もありませんでしたが、8月の下旬頃からは研修等が入っていたました。そのため、8月初旬〜中旬にかけて年休で2週間程休むことができました。一般企業で考えたら2週間の長期の休みを取るのは、職場に迷惑をかけてしまいます。しかし、小学校では10日~2週間くらいはどの先生方も年休を使って休んでいて、気兼ねなく休みを取ることができました。

はじめ、2週間という長期休みにわくわくしました。休暇中は家でDVDを観たり、昼寝をしたりと、今までできなかった分のまったりとした生活を思う存分しました。それから、前もって予定していた旅行に行ったり、地元に帰省したりと、大学生のように休暇を楽しみました。

地元に帰省したときには、学年の先生、指導の先生に渡すお土産、他の先生方に渡すお土産を買いました。採用1年目で、周りの先生方から教えていただく機会がたくさんありました。特に学年の先生や指導の先生には、授業や子どもへの声かけの仕方を教えていただいたり、授業で使う教材を作っていただいたりと、たくさんお世話になったため、お土産を紙袋いっぱいに買って帰りました。

普段は仕事に追われ、安らぐ暇もない仕事ですが、夏休みの休暇で親しい人とも会うことができ、また頑張ろうと思うことができました。